打ち合い再び 第2節リーズ vs フラム

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ビエルサ監督の試合なのでリーズも追いかけてみたいと思います。今節は共に昇格してきたスコットパーカー率いるフラムをホームに迎えます。開幕戦を落とした両チームはのこで勝ちをもぎたいところ。

前半

前半はリーズのCKから展開が動きます。中に放り込んだ球を擦らされてファーサイドにいたコスタの元へ、これを思いっきり蹴り込みバーに当ててゴールネットに突き刺します。さすがに近距離で上を打ち抜かれたらキーパーも出る幕がありませんね。 次はフラムの攻撃。左サイドから中に持ち込んだところをオーバーラップした左サイドバックへ、そこへチャージしたコッホの足が引っかかりPKの判定。リヴァプール戦でもあまりいいところがなかった新加入のコッホは今節でもやらかしてしまいます。クロスを上げられたら嫌だけど、このワンプレーではゴールに直結しないしスライディングする場面だったかなぁと疑問に思いました。これをミトロビッチが沈めてイーブンに。 その6分後リーズは中央から左サイドを経由しクロスを上げます。このボールをヘディングしようとしたバンフォードを後ろフラムのDFが押してPKの判定。結果的にヘディングはボールに当たってないし、これも軽率なプレイだったかな...。クリッチが沈めて、2-1で前半を折り返します。

リーズのスローイン

中盤辺りでのリーズのスローインを見ていると、周りの選手が頻繁に動き直しています。意外にそこには出されず、敵のボランチあたりの背後から寄ってきたバンフォードが受けることが多かったです。詰まったらとりあえず縦に投げることをしてしまいますが、この辺りは決まり事としてやっているのかもしれません。 また、守るタイミングでも相手のスローワーにコスタがべったりつくことが多く、改めてマンマークの徹底がうかがえます。

後半

後半もリードしているリーズが先生パンチを喰らわせます。リーズが中央でボールを持ったところ、右サイドに振るかなと思ったら反転、左サイドから上がっていたエリア内のバンフォードにパス、そのままゴール右隅に流し込みます。高い位置でのショートカウンターのような形ですが、左サイドから2人駆け上がっていたためにフラムの守備陣も混乱していたところを突いた形。ゴールも冷静で上手かったです。リーズの中盤はフィリップスだけを警戒すればいいかと思ったら、他のところからも正確なショートパスからも出てくるので注意が必要ですね。

さらに突き放すのがリーズのスタイル。フラムも奪わなければいけないのでゴールキーパーまでプレスしてきました。そこを左サイドバックハイボール経由で回避し、そのまま縦パス。左サイドで勝負を仕掛け突破し、マイナスへ折り返す。そこに来たのは今日先制ゴールのコスタ。ペナルティエリア付近には3人リーズの選手がいて、しっかりフィニッシュを迎えようとしている点も良かったです。

流石にこのままでは終われないフラムもアンギサから縦パス1本でゴール。右サイドからのクロスをミトロビッチが決めてゴール。最終的に4-3で試合終了となりました。

まとめ

リーズの一方的な展開で終わるかと思いきや、フラムも意地を見せました。リーズからすると2節を終えて得失点差0と言われれば良いかもしれませんが、蓋を開ければ得点7、失点7なのであまりいいとは言えません。新加入のコッホがなかなかフィットしている印象がなく、怪我で離脱しているクーパーが早く戻ってきて欲しいところ...

王者同士の激突 第1節リヴァプール vs リーズ

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コロナウイルスの影響があり、シーズンの開幕が遅れたプレミアリーグ。無観客は続いているが無事に開幕戦を迎えることができた。リヴァプールの初戦はチャンピオンシップを優勝してきたビエルサ率いるリーズ・ユナイテッドをホームに迎えた。どちらも王者として迎える初戦、手に汗握る大熱戦となった。

前半

開始2分でゲームは動いた。リヴァプールが右のアタッキングサードにボールを放り込みマネが確保、中にいるサラーにパスし反転シュートを打った。そのボールがリーズ新加入のコッホの手に当たりPKを獲得、開始早々からラッキーな展開となった。シュートを打ったサラーがそのままPKキッカーとなりど真ん中へ蹴り込み先制。 プレミア王者の展開になるかと思いきや11分、リーズのボランチに位置しているフィリップスにボールが渡ると左サイドにロングボールを放り込む。アレクサンダー・アーノルドの裏を狙ったプレイだが、ジャックハリソンがワンタッチで中に切り返し、そのままあれよあれよとゴールをゲットした。アレクサンダー・アーノルド、ゴメス、ファン・ダイクとアタックしたにも関わらずゴールされていて非常に軽いプレイが続いたように思える。その前のフィリップスのからのパスであるが、さすがチャンピオンシップにいながらイングランド代表に呼ばれた人材である。試合中の解説で知ったが、完全にノーマークだった。フィルミーノはフィリップスにボールが入ることを警戒しており、チーム全体として約束事となっていたことがわかる。 目まぐるしく展開がかわって19分にはコーナーキックを得たリヴァプールが、ロバートソンからファン・ダイクのヘディングで再び突き放す。ファン・ダイクにをマークしていたのは再びコッホで苦いデビュー戦となった。 29分、リーズのGKから左サイドバックへ、浮き玉で繋いでいたが最後はリヴァプールのCBとGKのあたりに落ちるボールを蹴る。このボールの処理自体は簡単だったろうが、ファン・ダイクが右のアウトサイドでロバートソンへ繋ごうとしたのをリーズFWのバンフォードが最後まで追いかけており奪取、そのままゴールへ流し込んだ。このファンダイクのプレイは現地メディアを含め「怠慢だ」と避難されていた。昨シーズンの中でも、背後から来たボールを右のアウトサイドでロバートソンに繋ぐことはしており特徴を掴まれていたいのかも知れない。また、最後まで追っていたバンフォードを褒めるべきでもある。 前半だけでもすごいボリュームになってきたが、3分後の32分にリヴァプールがFKを得る。このボールを最初は弾き返したが、こぼれ球がサラーの元へ転がりゴールネットを突き刺す。開幕戦で2ゴールとなったサラーは幸先のいいスタートとなった。

マンマークのリーズ

リーズ・ユナイテッドリヴァプール相手にマンマークをしてきた。昨シーズンのプレイを見ていないのでわからないが、今日の試合に関しては徹底しておこなっており、右SBのアレクサンダー・アーノルドが上がったときも、左サイドのジャックハリソンがディフェンスラインに吸収されるぐらい付きっきりで対応していた。トップ6以外のチームがリヴァプールを相手にするとき、完全にディフェンスラインに引いてカウンター狙いをしてくるチームが多いが、やはりビエルサは噂に聞く奇才なのだなと感じた。前半で3失点とはなったが、PK、CK、FKのこぼれ球となっており、流れの中で決められていないのが一つの答えになっているかも知れない。

フィリップスへの対応

最初の失点がフィリップスからのロングボールとなっていたリヴァプールは、30分前後からはヘンダーソンが厳しくマークする場面が多くなりリーズは苦しくなっていくのが目に見えた。サイドバックを経由して、中に入れる形も多くなったが前を向いてプレイできる機会が減っていた。今後はいかにフィリップスが前を向いてボールを確保できるかが勝負になりそうだ。実際に前を向いてプレイできているときのショートロングボールの精度は目を瞠るものがあった。

後半

リーズ・ユナイテッドが三度追いつく。65分にリヴァプールスローインをカットし、左サイドから右サイドへ展開、オーバーラップしてきたクリヒにコスタから鋭いパスが出て、そのままシュート。コースは甘かったが、ペナルティエリア内から壁ありの状況ではアリソンもノーチャンスだったように思える。このシーンはコスタにボールが入った瞬間に、右サイドバックのエーリングが内側からオーバーラップを仕掛けてきた。この対応をマネがおこなっていたが、途中でファン・ダイクに任せたのか、ロバートソンとともにコスタの対応にあたる。ここでファン・ダイクがアタッキングサード付近まで釣り出され、そのスペースにクリヒが走り込んだ形となった。マネが最後までついていけば、またはロバートソンに任せ自分がコスタに対峙すれば、さらにはファン・ダイクが釣りされたとところにファビーニョが埋めていれば防げた失点だったかもしれない。 3-3になって硬直した後半は最後の最後で劇的な展開となる。86分に9本目のコーナーキックを得たリヴァプールは甘いクリアをファビーニョダッシュした瞬間足が掛かり本日2度目のPKをゲットした。足は掛かっていたように見えるが、外に逃げていてゴールの方向を向いていないし、サポーターから見てもホーム有利な判定にも見えた。しかし貰えるものはもらっておくことにし、これをサラーが沈めてゲームセットとなる。

まとめ

初戦から7点が動く激戦となった。目まぐるしく変わる展開にただのサッカーファンならば楽しめたかも知れないが、サポーターとしてはドキドキする展開だった。昨シーズン通して3失点以上したゲームが数試合しか無いリヴァプールがここまで苦しめられるのも珍しかった。まだまだ改善点はあり成長できる部分があるということにしておく。 対するリーズはプレミア王者を追い詰めたという自信が芽生えたと思う。ビエルサのやっていることを続けていけば勝てる、上位に組め込めるという自信がより一層怖い存在となっていくに違いない。今後も追いかけていきたいチームである。特にフィリップスが止められたときの改善点をチームとしてどうしていくのか注視したい。

J1 3節 名古屋グランパス vs ガンバ大阪

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J1が再開して2戦目。初戦で見えた良いところはそのままに、課題は修正して「次こそは!」と意気込みたい1戦となった。

 

前節に引き続き3-5-2の布陣を続けるガンバ大阪。スタメンを張るメンバーは良いのだが、控えメンバーが物足りないのでぜひとも怪我から戻ってきてほしいところ。控えメンバーが充実してくれば、フォーメーションのバリエーションももう少し広がってくるように思う。

 

そんなガンバ大阪は、前半早い時間にセットプレーから得点を奪う。いろいろラッキーが重なったゴールだったが三浦の今季初ゴールとなり、前線の奮起も期待したいところ。だったのだが、逆に相手にもセットプレーで得点を与えてしまう。これはクリアミスからなので、まだまだ本調子ではない中ではセーフティにプレーをおこなってほしいと見ていて思う。

 

再び得点を入れるのは名古屋グランパス。この点も東口からのフィードがうまく展開できず、こちらのミスからの失点。ポゼッションしていきたい気持ちはわかるけど、簡単なミスでの失点は本当にもったいない…

 

最後は戦術パトリックからの落としを渡邉千真が決めて2-2。負けなかったのは良いですが、やはりものたりないですね。

J1 2節 ガンバ大阪vセレッソ大阪

J1再開初戦から激突した大阪ダービー

 

ガンバは開始30分ぐらいまではすごくいい入りをしました。後ろでつないで相手を引き出し、裏のスペースへロングボールを蹴り込む。この時間帯で得点を決めていれば試合展開はすごく楽になったかもしれないですね。

 

アデミウソンサイドバックの裏に流れたり、センターバックの間から裏に抜け出したりと動きは良かったと思いました。そこに連動して動いてくれる人が少ないのが辛い現状、結局後ろでつなぎすぎているので前にかけられる人数が少ない感じでしょうか。

ゴールラインぐらいに相手DFがいる時はワンツーで崩せていたので続けるべきですが、ゴールラインよりも奥に相手を押し込んだ時、ミドルシュートだったり、スペースを開ける動きが少ないことが問題に感じました。

結局、前半の終わり際にセレッソ大阪に点を決められてしまいます。左右にボールを振られ、縦パスも織り交ぜながらガンバのDF陣を翻弄。最後は右CBの菅沼が出てきたスペースを綺麗に使われました。そりゃアタッキングサードを使ってくるよなぁという感じなので今後の課題ですね。

 

ガンバは後半から頑張って欲しいが空回り。攻めに転じるときに丁寧に繋ごうとしたところを取られ、再びピンチを招くことも多かったです。少し経過するとパトリックが入って来ましたが、彼が前にいることによってクロスに競り勝つ回数が増えてきて結果的にシュートが打てる本数も増えてきた印象です。また、相手のFWが2枚替えをしたタイミングから更に押し込める展開となりましたが、追い上げは出来ず。やはりパトリックが入ったことによって中に1枚しかいなくても上げていくタイミングが増えました。ヘディングも枠には入っているので後はゴールだけでしたね。

 

 

 

祝プレミアリーグ再開! 20/06/21 エヴァートン vs リヴァプール

各国のリーグが再開していく中でブログを始めてみた。

今回は初戦からマージーサイド・ダービーとなったエヴァートン vs リヴァプール

 

スタメンは、いつものメンツとは若干違うメンバーとなった。まずRWGにサラーではなく南野が抜擢、左CMFはケイタ、最後は左サイドバックにロバートソンではなくミルナーを起用してきた。

初回ということで前半のパスの本数を取ってみた。左が出し手、上が受け手です。

 

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基本的にボールを握ることが多くなったリヴァプールだが、アレクサンダー・アーノルドとミルナーの両サイドバックでこれほどにも差が出るのかという驚きの結果になった。チームに対して多大な貢献をしてくれているミルナーだが、やはり左サイドバックで利き足が右というのは辛いのだろうか。試合の内容としても左からのクロスは減っていた。

逆に右サイドはアレクサンダー・アーノルドとヘンダーソンの連携が光り、本数も多かった。残念だったのが南野で、この環の中に入ることはできてもフィジカルが足りていないためにボールが奪われるシーンが多かった。

 

少し意外だったのがケイタで、ドリブラーの印象があるがパスも結構さばいていた。

CBからの供給は、あまり斜めにロングボールを出すよりかは縦に出していたことがわかった。